女流画家協会 活発な交流と自由な気風で、女性たちを宝石のように輝かせる

2016/5/10
座談会に参加した女流画家協会のメンバー。左から中村智恵美、佐藤みちる、児玉沙矢華、佐々木里加
会派を超えて女流画家が集まる女流画家協会。佳節となる70回展を間近に控えて活気あふれる事務局を訪ね、会の特色や魅力について、4人の委員に語ってもらった。
どんな人が参加している?
佐々木
:
中学生から99歳まで幅広い年代の、美術を愛する女性たちが集まる宝石箱のような会です。宝石は歳をとりません。絵を描く女性は年齢に関係なく元気に輝いているという印象があります。
中 村
:
基本的に公募団体は掛け持ちしてはいけないのがルールですが、女流画家協会はそれが認められている珍しい組織。わたしは二紀会と掛け持ちしています。春に女流画家協会、秋には二紀会に出品していますので、年間を通して大きな作品を2回発表できるんです。
佐 藤
:
わたしは女流画家協会展に応募して7年目で、新委員6人のなかで最年少の25歳です。76人の委員と一緒に、会の運営をお手伝いしたり、審査を行ったりしています。
中 村
:
平等なので、佐藤さんのように若い人も委員に推挙されるんです。一般応募7回入選で会友に、2回受賞で会員になります。会員になってから会員の賞を2、3回とると、委員に推奨されます。
児 玉
:
年齢の幅もそうですが、それぞれが活動している地域もいろいろです。北海道から九州、そしてスペイン在住の方もいらっしゃいます。地方の会員の協力で会場などを探して地方展を開催できることもあり、地方の活動はとても重要です。本展での交流だけでなく、地方展でさらにその土地の作家や美術関係者ともつながりができるのも魅力です。私も地方展がきっかけで、出身の相模原で個展を実現できました。
佐々木 里加
「絵を描く女性は元気!」
第69回女流画家協会展《BRIGHT BRAIN CYBERNETICS 》F130号
中村 智恵美
「さまざまな困難に打ち勝って絵を描き続ける女性は、芯が強いんです」
《静物》M100号
会場の様子。2015女流画家協会宇都宮展(栃木県総合文化センター)より
作品の傾向は?
佐々木
:
最近はイラストや水彩画の応募も増えていますね。わたしが勤める大学で、学生さんからペンやコピックでも応募できますか?とよく質問されます。もちろん大歓迎です。Pixiv(ピクシブ)などのイラスト投稿SNSに出している人や、季刊エス等に投稿している人、またおうちで1人楽しくイラストを描いている人にも、20号以上の大きさに描いて、どんどん応募してもらえると嬉しいです。
中 村
:
女流画家協会展では委員の先生の名前がついた賞がたくさんあります。それらはご遺族から賞金を頂いて運用しているものです。また、2015年にノーベル生理学医学賞を受賞された大村智先生がご提賞くださっている大村文子記念賞・韮崎大村美術館のような美術館の名前の付いた賞もあります。コンクールと思って力試しに出してもらえたらと思います。
佐々木
:
絵を描くこと、美術館に作品を飾ることは、生きる目的、生き甲斐にもつながります。懇親会で生きがいを共有できたり、女同士ならではの会話も楽しいものです。女流画家同士の会派をこえた交流が広がり、ますます大きな宝石箱になればと思います。
佐 藤
:
長くこの会に参加していって、女性画家としての生き方を先輩たちから学んでいきたいです。
児玉 沙矢華
「いろんな地域の人が参加して、交流を楽しんでいます」
《空を泳ぐ嘘》S50号
佐藤 みちる
「女性の生き方も、学びたいです」
第69回女流画家協会展《雫》S100号
渡辺記世 第68回女流画家協会展《華々想々》F130号
徳島在住。「他の団体にも属しながらの活動ですが、会によって運用の仕方がこんなに違うのだと驚いています。女流画家協会は固まっていない、柔軟な姿勢のある場所」
長瀬いずみ 第69回女流画家協会展《始まりはⅠと3と4》130号変形
秋田在住。「アートシーンから遠いところで生活していても、会の集まりで定期的に東京に来て、刺激を受けています」
宮原むつ美 第68回女流画家協会展《HILERA DE CASAS(いえなみ)》F130号
スペイン在住。「会員になってすぐに文化庁の在外研修制度にチャレンジし、在外研修員としてスペインで研修をはじめて以来、現在もスペインで制作しています。女流展への出品も海外からもう20年間続き、貴重な作品発表の場となっています」
(取材・構成=竹見洋一郎)
◆アート公募内関連記事

[file8]女性画家の歴史ある登竜門として

http://www.artkoubo.jp/magazine/artmag_0008.html
公募情報
女流画家協会
第70回記念 女流画家協会展
2016年6月29日(水)~7月6日(水)
東京都美術館(東京都上野公園内)
搬入日時 6月22日(水)
洋画、日本画、水彩、版画
出品資格 15歳以上の女性
出品 3点まで15,000円(総号数300号以内)

第70回記念展ポスター


会期中に開催される大村智先生講演会
ART公募内公募情報 http://www.artkoubo.jp/joryugaka/d_koubo.php
団体問合せ
女流画家協会事務所
〒210-0024 神奈川県川崎市川崎区日進町1-2-307中村方
044-272-5200
http://www.joryugakakyokai.com/


当サイトに掲載されている個々の情報(文字、写真、イラスト等)は編集著作権物として著作権の対象となっています。無断で複製・転載することは、法律で禁止されております。
ページトップへ
アート公募姉妹サイト<PR>