近代日本美術協会
仲間と共に高め合い、若手が伸びやかに育つ場に

2018/6/4
理事長の渡辺祥行氏。春季展に出品のご自身の絵の前で。
秋に開催される本展「近代日本美術協会展」をはじめ、「春季展」「サムホール公募展」「地展」と多彩な活動を行う近代日本美術協会。この春開催された第45回春季展は、例年にも増して盛況のうちに幕を閉じた。その様子を、理事長の渡辺祥行氏の話を交えてレポートする。
渡辺祥行(わたなべしょうこう)
一般社団法人近代日本美術協会およびNPO法人地域美術展協会 理事長
1946  愛媛県生まれ
1989  近美展・奨励賞受賞
1992  公募第1回「地域を描く美術展」開催
1994  近美展・近代日本美術大賞受賞
1995  近美展・内閣総理大臣賞受賞
2001  福岡アジア美術館にて個展開催
2007  近代日本美術協会理事長就任
2015  組織法人化により一般社団法人近代日本美術協会設立 ほか
若手作家を中心に応募作が増加
今年も近代日本美術協会「春季展」が、4月8日から1週間にわたり有楽町・東京交通会館のサロン&ギャラリーで開催された。応募作品は昨年の春季展の倍にあたる169点に増え、展示会場もスペースを拡張しての開催となった。
有楽町・東京交通会館の地下にある画廊、ゴールドサロンがメイン会場。
「特に若い人の応募が増えています」と語るのは、会長の渡辺祥行氏。「去年あたりから本展の方も応募作品が増えました。点数が増えるとレベルが上がり、会の活性化にもつながるので、喜ばしいことです。春季展は最小で16.0cm×27.3cmのサイズから出品できるので、ここを入り口に本展出品を目指す人が多いようです」
第1回からこの会場で開催している春季展を毎年楽しみにしている常連客も多く、オープンと同時に早くも来場者がちらほら。バラエティに富んだ見ごたえのある展示に、足を止めてじっくり鑑賞する姿が見受けられた。佳作揃いの今年は受賞作の点数も多く、現役の美大生や、なかには現役高校生の作品も。
ゴールドサロンの向かいにあるギャラリー波留にも数々の作品が展示された。
春季展で受賞作品に選ばれた作品は、画材や絵の技法も多彩。
「当会の審査のポイントは4つ。新規性、創造性、完成度、将来性。これらを総合的に判断して受賞作を選出しています。大賞の『雛芥子』は完成度が非常に高く、特に背景の処理が素晴らしい。満場一致で決まりました。若手の受賞作品は、多少粗削りでも将来性を評価されたものが多いですね。たまたま会場で会った作家には、直接感想を伝え、アドバイスもしました。たとえば、もう少し影を濃くするとコントラストが出て絵全体が締まるとか、生き物の顔の角度をもう少し上げると躍動感が出るとか。ほんのちょっとのことで絵はぐんと良くなるので、若手は今後の作品が大いに楽しみです」
夏以降もイベントが目白押し
(左)第34回地展「東秩父村を描く絵画展」のチラシ
(右)第21回全国サムホール公募展&オークションのチラシ
年内の活動は、7月に葉書約2枚分サイズの小品を募る『サムホール公募展』、11月に東京都美術館で開催される本展『近代日本美術協会展』が控えている。また来年3月には、同会を特色づける地域密着型の展覧会『地展』を、和紙の里として知られる埼玉県・東秩父村で開催予定だ。
「『地展』はボランティアの位置づけで、毎回一か所の地域をテーマに自然の風物を描いた作品を広く募り、その地域で展示するというもの。開催地は毎回私が直接足を運んでリサーチし、その地域の自治体と交渉して決めているのですが、同じ風景でも作家によってまったく違う絵になるので、地元の方々に楽しんでいただいています」
テーマとなる地域を実際に訪れてスケッチを行うバスツアーも実施。会を超えて参加できるので、作家同士の交流の場としても貴重な存在だ。日帰りでもよし、一泊して食事会や講評会まで参加するもよし。融通が利き参加しやすいところも人気の理由のひとつだ。
「絵の原点は、感動だと思うんです。いろいろアレンジするにしても、最初の動機は感動なんじゃないかと。地展の開催地は日本の原風景ともいえるような美しい里地を選りすぐっているので、絵描きには魅力的な場だと思います。しかも自力では行くには不便な地域が多いので、この機会をぜひ活用していただきたいですね」 次回、東秩父村のバスツアーは今秋に実施予定だ。
以下、第44回近代日本美術協会展 受賞作
近代日本美術大賞 《太古からの記憶》[アクリル・関東ロームの土]  横張 雅樹
内閣総理大臣賞 《緑が映えて(オリーブ)》[油彩] 山下 拓
文部科学大臣賞 《amazing night》[ペン画] 石井 紀子
(取材・構成=杉瀬由希)
公募情報
近代日本美術協会
◆ 第45回記念近代日本美術協会展
2018年11月18日(日)~24日(土)
東京都美術館 1階(上野公園)
書類締切 2018年10月10日(水)
小品部門(8~20号未満)
一般部門(20号~100号)
※ 公募情報は決定次第HP上に掲載します。資料請求フォームあり。
◆ 第21回全国サムホール展&オークション<作品募集中>
2018年7月15日(日)?7月21日(土)
東京交通会館B1ゴールドサロン(JR有楽町駅すぐ)
申込締切 2018年6月20日(水) [搬入 2018年7月]
サムホールサイズ(SM=22.7×15.8cm)の絵画
申込方法など詳細はHPをご参照ください。
http://www.kinbi.jp/samu.html
◆ 第34回地展「東秩父村を描く絵画展」
会期:2019年3月16日(土)~24日(日)
道の駅「和紙の里ひがしちちぶ」
国籍・画歴・会派など関係なくどなたでも参加できます。
申込締切 2019年2月28日(木) [搬入2019年3月]
東秩父村の風物を題材として描いた絵画
(油彩・日本画・水彩・版画・和紙画・その他絵画平面作品)。
公募情報は決まり次第HPに掲載します。
http://chiten-japan.art.coocan.jp/

第45回記念近代日本美術協会展
第34回地展「東秩父村を描く絵画展
ART公募内公募情報 http://artkoubo.jp/kinbiten/d_koubo.php
団体問合せ
近代日本美術協会展本部
〒162-0814 東京都新宿区新小川町6-27-1101
090-8286-3517
mail@kinbi.jp
http://www.kinbi.jp
地展
NPO法人地域美術展協会
〒790-0943 愛媛県松山市古川南1-21-30
089-921-8750
mail@kinbi.jp
http://chiten-japan.art.coocan.jp


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