artkoubo MAGAZINE
artkoubo MAGAZINE

[File77] 光陽会
自由・独立の精神のもと、すべての人がチャレンジしやすい公募展を
~第70回記念光陽展開催

2021/04/27
1953年に洋画家の多々羅義雄らが設立し、以来、独立した気風と自由と情熱を重んじてきた光陽会。今年4月、東京都美術館にて70回という節目の公募展を開催した。今回は70回の記念として、新たに「テーマ付組み作品」がスタート。5月、7月には広島と京都で巡回展が開催される。
左:加藤瑞恵 先生 右:岡本 邦治 先生 第70回展展示会場
3枚組作品
自由で独立した気風を持つ公募団体「光陽会」
  •  光陽会は、太平洋画会代表であった多々羅義雄氏を代表に、早川芳彦氏、井口勇氏、斉藤武氏、北嶋吾二平氏の4名、他18名が参加して1953(昭和28)年に発足した。「他展に見る如き一派に偏し及び時流に迎合せる如き抽象派に偏することなく、各自が自由な芸術完成に挺身するものとす」とあるが、抽象派も大いに歓迎し会の発展への一歩を踏み出した。そして第1回展では宣言を発表「我が国の画壇は常に西洋の模倣に終始しているものが多い。然し既に今日はどこまでも日本人としての真の芸術を創造しなければならない段階に至っている。依って我々は各々自由な立場に於いて真摯な態度で、民族性を活かした独自の芸術を創作することを目的地して、今回新たな光陽会を結成し、ここに宣言する」とし、結成時の言葉は、今も受け継がれ、会員の自由を尊重し、独自の芸術表現の追求を支えている。
第70回記念特別企画 多々羅義雄、鷲田新太、今井繁三郎、竹村喜美子、宮崎愿、太田宗平氏の作品の展示
第70回展を記念して
  •  今回の「第70回記念光陽展」では、記念の年ということもあり、例年に増して会員に熱が入ったという。「70回記念の特別賞を設けたこともあって、エントリー数が増えました。また、今年は例年より、新規入会者が多かったですね」同会広報担当の加藤瑞恵先生。応募は、本展、小品部門のほかに、今回から、『テーマ付き組み作品』という新部門が新設された。
  • 「テーマを自分で決めて、3枚の絵で自分の感性を表現するというもので、出品時に展示のレイアウトも決めていただきます。面白い企画ですので、今後も続けていく予定です」という。高齢で大きい絵はもう描けなくても、3枚描くことで自分の思いを表現できるという。
会場風景
応募者がチャレンジしやすい仕組みを整える
  •  光陽会の小品部門は、5年前からスタートした。「住宅事情や自身の健康問題等の事情で大きい作品の制作が難しい方、大きい作品の制作経験が少ない若い方や仕事で多忙な方などからの応募が増えています。小さくてもいい作品がたくさん集まり、『広くいろいろな人を集めたい』という創設者の多々羅義雄先生の思いが形になってきていると感じました」(加藤先生)
  •  小品からスタートして、次回は大きいものが描きたいと思うようになったという人、できる範囲で制作を続けていきたいという人など、思いはさまざまだ。
  •  審査は、外部審査員を交えて行われ、連続して2年続けて上位賞に入賞した人は、次回賞の選考対象外になるというルールを設けて、入賞者の顔ぶれが固定しないよう配慮されている。
  •  
  •  他の公募団体と同じく、会員の高齢化が進み、高齢を理由に退会する会員も少なくない。光陽会では、中堅メンバーらが「手をこまねいていてはいけない。行動しなければ」と立ち上がり、会の存続をかけて様々な試みを行っている。全国各地にある支部の中でも、会員が減少した地域では、支部を合併して地域での活動を充実させ、研究会や写生会なども積極的に行っている。また、若手作家の応募も促進しており、出品資格は15歳以上。30歳未満の出品料は無料と、出品者の負担がないよう配慮されている。
  •  第70回記念展は、東京都美術館での展示を終えた後、広島、京都で巡回展(選抜作品のみ展示)が開催される。
(文・構成=村串沙夜子)
光陽会賞 布施 毬江「天使の梯子」染色
文部科学大臣賞 川﨑みどり「休日」水彩
東京都知事賞 佐伯 詠美「おもいで風が吹くとき」油彩
審査員特別賞 濵浦 敦子「時を待つ」鉛筆画
会員記念賞 渡辺敏子「彩花」アクリル
会員秀作賞 小田柿 弘子「作業場」水彩
会員秀作賞 松崎 利春「花鯉」油彩
多々羅義雄賞 宮本 祐壯「山峡の謡」油彩
鷲田新太賞 玉村 育弘「午後の窓辺」油彩
今井繁三郎賞 大道 邦夫「陶芸の町ーA」水彩
竹村喜美子賞 坪井 保男「ひえい(飛泳)」水彩
小品記念賞 小池 豊「追憶」油彩
巡回展2022年度
第70回光陽展
  • ≪巡回展≫
  • 広島準本展
  • 会場:広島県立美術館
  • 会期:2022年5月10日(火)~5月15日(日)
  • 京都準本展
  • 会場:京都市京セラ美術館
  • 会期:2022年7月19日(火)~7月24日(日)
公募情報
    第71回光陽展
  • 誰もが応募しやすく、誰もが成長でき、
  • 居心地がいい光陽会を目指して、30歳以下応募料無料
  • 会期
  • 2023年4月2日(日)~4月8日(土)(最終日14時まで)定休日3日(月)
  • 会場
  • 東京都美術館(上野)
  • ●種類
  • 自作未発表の作品
  • 平面作品 最大150号まで
  • 油彩・水彩・パステル・クレヨン・染色による作品(※アクリルは油彩・水彩のいずれかで申告)
  • 版画(全種)・うるし絵・日本画・鉛筆画・ペン画・墨絵など
  • ●作品のサイズ
  • ・油彩・アクリル・染色・水墨画・日本画・鉛筆・ペン画:15号以上
  • ・水彩:53✕45センチ以上
  • ・うるし絵:10号以上
  • ・版画:6号以上
  • ●搬入日時
  • 2023年3月8日・9日(予定につき必ずご確認ください
  • ●受付
  • ・場所:東京都美術館地下3階
  • ・出品手数料
  •  1人3点まで10,000円、以後1点増すごとに1,000円、30歳未満の方は無料
  • ●優秀な作品には次の賞を出します
  •  光陽会賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞、審査員特別賞、会員秀作賞、多々羅義雄賞、鷲田新太賞、
  •  今井繁三郎賞、竹村喜美子賞、会員奨励賞、会友秀作賞、会友奨励賞、新人秀作賞、新人奨励賞
  • 小品部門
  • ●作品サイズ
  • 油彩・水彩・アクリル・染色画・うるし絵・パステル、鉛筆画、その他:8号以内フリー、版画:4号以内
  • ●出品料
  • 5,000円
  • ●賞
  • 小品会員秀作賞 会友秀作賞 小品会員奨励賞 小品会友奨励賞 小品新人秀作賞 小品新人奨励賞
ART公募内公募情報 https://www.artkoubo.jp/koyokai/
団体問合せ
  • 光陽会事務所
  • 〒183-0042 東京都府中市武蔵台3-6-2 大野起生方
  • 080-6634-8323
  • 042-207-5067
  • jimusho@koyokai.jp
  • http://koyokai.jp/
当サイトに掲載されている個々の情報(文字、写真、イラスト等)は編集著作権物として著作権の対象となっています。無断で複製・転載することは、法律で禁止されております。

アート公募姉妹サイト PR